土壌菌=腸内細菌

植物の根と土壌菌の関係は、腸と腸内細菌の関係とよく似ています。土壌中にいる細菌たちは土壌中の有機物をミネラルにまで分解して根っこが土壌菌の作ってくれたミネラルを吸って成長します。

「腸が根っこ」だとしたら「腸内が土壌」で、どちらも細菌たちが棲みついています。私たちは口から食べ物(有機物)を腸に送り、腸内細菌はそれを分解し腸が吸収します。土壌菌と腸内細菌は同じ働きをしているのです。

腸内も4つの成分を分解する細菌たちであふれている

『タンパク質分解菌群』『でんぷん分解菌群』『油脂分解菌群』『セルロース分解菌群』という4つの成分を分解する細菌郡が口から入って腸に到達、栄養素の再合成をします。

土壌中と腸内は環境が違うし、動物と植物が腸に入ってくるので、構成員は多少違うかもしれませが、腸内で『タンパク質分解菌群』『でんぷん分解菌群』『油脂分解菌群』『セルロース分解菌群』が構成され腸壁にくっついて、腸と協力してお台所のヌルヌル(バイオフィルム)のようなものを作ります。

腸内細菌たちは、人のためにビタミン、アミノ酸など身体中で使われる物質を作り、ヌルヌルの中にそれらの物質ができます。やはり、腸内もキレート化(バイオフィルムに包まれた状態)された栄養を吸収するといいます。

私たちの健康のために腸内細菌に良質の「エサ」をあげる

ということは、私たちは腸内細菌のためにご飯を食べなければなりません。なぜなら腸内細菌が適切に働いてくれなければ栄養も十分に吸収できませんし、免疫も幸せも感じることが出来ないからです。

お肉や魚やお豆腐などはタンパク質分解筋群のために、お野菜はセルロース分解菌群のために、お米はでんぷん分解菌群のために、脂質は油脂分解菌群のために、言うなれば、彼らのウンチやオシッコがビタミンであったり、アミノ酸であったり、ミネラルで合ったりするわけです。どんなに美味しい物でもみんな彼らのために食べているのです。

腸内細菌にとって腸は最高の場所

どの季節でも一定の温度、湿度を保ってくれて、自動的に美味しいご飯が欠かさず運ばれてくる家に住んでいればどうしますか。そんな家は大事にしませんか。腸内細菌にとって、腸の中は、温度、湿度が最高の状態で、ご飯が自動的に送られてくる最高の場所なのです。

そのかわり、それを保つために宿主が健康でいてもらわないといけません。宿主を健康にするために、腸内細菌は宿主の身体中で必要な物質を提供するのです。これが共生関係です。健康を約束してくれる腸内細菌は大事にしないといけません。