こんにちは!

土壌菌ナビ編集部です。

前回は細菌たちの働きと土の正体についてお話してきました。

細菌については詳しいことはまだ分かっていませんが、大別して4つの成分を分解する菌郡に分けることが出来て、彼らが活躍することで地球には土があり生命の循環が保たれているというお話でしたね!

今回は、この土の中の細菌である土壌菌がどのように私たち人間と関わっているかについて深堀りしていきたいと思います!

腸内細菌のはたらき

腸内細菌がお腹の中で何をしているか、知っていますか?

土の中にいる細菌「土壌菌」について考える前に、皆さんは大事と言われている腸内細菌がお腹の中でどんな働きをしているか、知っていますか?

これは、腸内細菌の研究で有名な東大名誉教授の光岡知足先生という偉い先生が発表しています。腸内細菌は宿主のために腸に棲みついていて、宿主が食べた物から、その宿主に必要なアミノ酸、ビタミン、免疫刺激物を作っています。また腸管にバリアを張り巡らし、病原性の細菌の侵入を防いでいるとも言っています。今では、あらゆる酵素、ホルモンをはじめ免疫の70%は腸内細菌が関係していて、ドーパミンやセロトニンなどの脳で使われる「幸せ物質」も材料は腸内細菌が作るということです。

幸せを感じるのも腸内細菌がいないとできないのです。さらに言うと、腸内細菌がいないと生命を維持することもできないので生きていくことが出来ません。

自分一人で生きていたと思っていたのに、腸が食べた食物から栄養を吸収していたと思っていたのに、私たちが生きていくために必要な物質を腸内細菌が作っていたということです。驚きですね。

腸は根っこ、腸内細菌は土壌菌

この腸と腸内細菌の関係は、植物の根と土壌菌の関係によく似ています。

土壌中にいる細菌たちは、土壌中の有機物をミネラルまで分解してくれます。植物は土壌菌の作ってくれたミネラルを根っこから吸って成長します。

腸が根っこだとしたら、腸内が土壌で細菌たちが棲みついていて、口から入ってくる有機物を分解し、それを腸が吸収するのと同じ仕組みだということです。

こんな大事なこと、どうして世の中の人は知らないのでしょう?

腸内細菌の先生たちが言えないこと

大人の事情

乳酸菌を推奨する先生に尋ねました。

「腸内細菌が身体中の必要な物質を作っているとしたら、乳酸菌だけでは身体は健康にならないのではないですか?」するとその先生は「私はそれを言えません」と言うのです。 「それは間違っている」といわれたわけではなく「それを言えません」と言われました。どういうことでしょうか。

大人の事情-2

調べてみると、腸内細菌の先生たちはみんな乳酸菌のメーカーから研究費をもらって研究しているから、乳酸菌の中からすごいことをするやつを見つけなければならないそうなのです。本当のことを分かっていても研究のために発表することが出来ないというのも悲しいことです。

それによって利益を得られないのはほかならぬ消費者である我々なのですが。

善玉菌、悪玉菌

腸内で行われていること

4つの成分を分解する菌郡が口から食べ物と一緒に体の中に入り腸に到達、再合成する。土壌中と腸内は環境が違うし、動物と植物が腸に入ってくるので細菌の構成員は多少違うかもしれませんが、腸内でたんぱく質分解菌郡、でんぷん分解菌郡、油脂分解菌郡、セルロース分解菌郡が構成されて腸壁にくっついて、腸と協力してお台所のヌルヌルのようなものを作ります。

この腸内細菌(土壌菌)は人のためにビタミン・アミノ酸・身体中で使われる物質を作り、ヌルヌルの中にそれらの物質が出来ます。腸内もキレート化された栄養を吸収するのです。

善玉菌信仰

これらのことから、腸内に必要なのは善玉菌、悪玉菌、日和見菌という分け方ではなく、腸内細菌(土壌菌)のバランスが非常に大切ということが分かります。特定の菌だけがいても身体に必要なあらゆる物質は作れません。多様な菌がいることが大切なのです。ではなぜ善玉菌が身体に良いという話が広まったのでしょうか?

善玉菌である乳酸菌を摂取すると腸内環境を整えると言われますが、もともと乳酸菌は1850年代にブルガリアのある村のお年寄りが元気だというので調べたらヨーグルトを食べていたというところから始まります。

よく調べてみると、乳酸菌は生きたまま腸まで届いていないということが分かり、ヨーグルトの乳酸菌が胃酸で殺され分解されて、アミノ酸とミネラルが腸に届いて、腸内細菌が活性化するということが分かりました。ヨーグルトを食べることで胃で死んだ乳酸菌が腸内細菌(土壌菌)の餌となり、細菌たちが喜ぶのでしょう。

1850年代のブルガリアの田舎の話です。自然がいっぱいあり、保存料も添加物も抗生物質も農薬もない時代の話です。人々の腸内にはバランスの良い細菌たちがいた時代の話です。

現代人の腸内細菌は非常に偏っています。ヨーグルトを食べても偏った腸内細菌(土壌菌)が喜んだところで細菌がバランスが悪ければ意味があるかどうかは分かりません。

野菜から栄養を作れるのはセルロース分解菌郡だけ

私たちはよくお野菜が大事と言って一生懸命食べます。野菜不足を気にしている方は野菜ジュースや青汁を飲んでいるかもしれません。果たしてちゃんと栄養になっているでしょうか?

私たちの膵臓はタンパク質分解酵素、でんぷん分解酵素、油脂分解酵素を出します。この酵素も腸内細菌(土壌菌)が膵臓に供給して膵臓が分解酵素を作っています。

ですが、膵臓はセルロース分解酵素を出しません。そのため、セルロース分解菌郡がいなければ、いくらお野菜を食べても野菜ジュースや青汁を飲んでも、お尻から細かくなって全部出てしまいます。

お野菜が大事と言われているのに、自分の体だけではお野菜から栄養を作れないのです。お野菜からの栄養はすべてセルロース分解菌郡に任せているのです。

私たちが健康に生きていくためには腸内細菌はとても大事なものといえます。

まとめ

最後に、今回のポイントをまとめてみました。是非確認してみてくださいね。

  1. 腸内細菌は人間が生きていくために必要な物質を私たちが食べた物を材料にして作ってくれている
  2. 乳酸菌などの特定の善玉菌だけをとっても生きていくために必要な物質は作れない
  3. お野菜を食べてもセルロース分解菌郡がいなければ栄養として吸収することは出来ない